毒親(発達障害)と生きる

共感・肯定ゼロ 否定と操縦の子育てからの回復

反応性愛着障害

愛着の発達段階 胎児期からの育て直し

愛着関係を築く能力の発達は胎内期から始まる。

トラウマ的絆 親子の傷つき  

親も子も心が傷ついていいる。親もまた不適切な養育を受けて育ち、トラウマを抱え、子育てに苦しんでいる。祖父母以上までさかのぼると戦争でトラウマを抱えた世代が家庭内に暴力的な火種を持ち込み、祖父母から親へ親から子へとトラウマ的な絆が生成されて…

発達性トラウマ障害から複雑性PTSDへ 

幼少期にマルトリートメントによって愛着障害になった子どもの心の疾患は、手当されなければ、成長とともに深刻化する。複数のマルトリートメントは脳の海馬や偏桃体まで影響を与える。DV目撃、暴言、他些細なストレスも深刻なダメージを与える可能性がある。

毒親育ちに自己肯定感を持てと言わないで~なるべく~

自己肯定感のありようは、これまでの人生の結果であり、原因ではない。親の愛情や適切な養育をもらえなかった子どもはそれでも必死に生き延びようとする。 そうやってなんとか生き延びてきたきたことを肯定してほしい。

大人のADHDの多くは大人の愛着障害か

「大人のADHD」は子どものADHDとは似ても似つかぬものであるということがわかってきた。こどものADHD は年齢を経ると落ち着いていくのに対し、大人のADHDと言われるものは、神経障害という点では軽くても、生きづらさという点ではずっと深刻だった。

愛着障害の広汎性と遅発性

愛着はヒトとして生きる人生の土台となる。養育者とのスキンシップや喃語によやりとりなどを通して信頼感が育まれる。愛着にの影響は広範囲に及び、愛着不全・マルトリートメントが多かった場合は心身に不健康な影響を及ぼし、人間関係、社会的態度にも影響…

毒親の二面性と愛着とPTSDを考える

育つ過程で私が一番混乱したのは、親の外面と内面の違いである。軍人の家族であったから外で立派にふるまうという教育をされたのかもしれない。両親にとって人間関係は上下関係であり、対等な関係は知らなかったのだろう。

子どもを愛することは自分のため

親に愛されずに育った人が親になると葛藤を抱える。子育ての場面で幼かったころの記憶がよみがえり苦しくなってしまうこともある。子どもと共感し、親の駄目な部分もさらけ出すことで、子育てが少し楽になるかもしれない。

親の暴言は子どもの脳を傷つける

親からの暴言を繰り返し受けた子どもは、脳の聴覚野の一部がひだいかすることがわかった。聴覚野は言語にかかわる領域で、他人の言葉を理解し、会話をするコミュニケーションに関わる。 肥大化により余計な負荷が脳にかかってしまう。

ストレスとトラウマの違い

ストレスはストレスのもととなるものが無くなれば、心の状態は元に戻る。トラウマはストレスのある状況が亡くなってもその状況が残り続ける。心に限度の超えた力が加われば、心の状態は元に戻らなくなる。

反応性愛着障害と発達障害 

愛着障害は5歳未満に始まる対人関係の障害で感情の調節機能と対人関係が築けないことが主な症状である。 愛着障害と発達障害の症状は似ているが、治療法は違う。 現代では愛着障害と診断されないまでもマルトリートメントが原因で愛着の形成に問題が生じ、そ…

愛着とスキンシップと「抱き癖」

人の赤ん坊はかなり未熟な状態で生まれる。ポルトマンはそれを生理的早産と表現した。赤ん坊には原始反射という生まれつきの機能がある。 進化の途上で母親にしがみつき生き延びてきた進化の痕跡だろう。

ヒトの進化と愛着障害

赤ちゃんは進化の途上で生まれる。生まれてから6か月~12か月までに脳のシナプスが急激に増える。 赤ちゃんと特定の養育者に結ばれる愛着関係が発達や人間関係の基礎となる。 愛着障害とは5歳未満にはじまった対人関係の障害えある。

反応性愛着障害ー安定型・回避型・両価型・無秩序型

子どもがどのような愛着タイプをもつのかのカギを握るのは、子どもに対する母親(保護者)の接し方だ。 安定型の母親は子どもの安全基地としてきのうしているが、その他のタイプは安全基地として機能しておらず、恐怖の対象になっていることすらある。

反応性愛着障害ー母親(保護者)が『安全基地』として機能しないー1

愛着が理解されるようになってからまだ半世紀しかたっていない。 精神科医ボウルビイは、第2次世界大戦下で母親を失い、栄養や世話は足りているのに成長が止まり、発達、情緒に問題を抱える子どもたちに出会った。