回復のヒント
トラウマには、脳(理性脳)身体(情動脳)の両方への働きかけが有用である。 トラウマは、思考などに関わる「理性脳」が自律神経系と関連する「情動脳」を十分にコントロールできなくなっている状態ととらえることができる
親も子も心が傷ついていいる。親もまた不適切な養育を受けて育ち、トラウマを抱え、子育てに苦しんでいる。祖父母以上までさかのぼると戦争でトラウマを抱えた世代が家庭内に暴力的な火種を持ち込み、祖父母から親へ親から子へとトラウマ的な絆が生成されて…
自己肯定感のありようは、これまでの人生の結果であり、原因ではない。親の愛情や適切な養育をもらえなかった子どもはそれでも必死に生き延びようとする。 そうやってなんとか生き延びてきたきたことを肯定してほしい。
愛してもらえなかった親の介護はできるか。同居を始めて母の言動の全貌がみえ、過去のトラウマ記憶をよみがえった。それは苦しいけれど、回復への道の第一歩であった。
親に愛されずに育った人が親になると葛藤を抱える。子育ての場面で幼かったころの記憶がよみがえり苦しくなってしまうこともある。子どもと共感し、親の駄目な部分もさらけ出すことで、子育てが少し楽になるかもしれない。
老母が発達障害だとわかり、それをうけいれるまでに8年かかった。混乱と困惑の時期、距離をとって安定し始めた時期、発達障害であるとわかり、自分の回復を目指すようになる。
毒親による影響から回復するためのヒント、安心・安全な場所、今に集中して生きること、自分をそのまま認めること。普段、何気なく感じている感情や思考は過去のデータに基づいている。 できてもできなくても、成果があろうとなかろうと今を生き、自分を認め…