自閉症スペクトラムの特徴 三つ組みと感覚の偏り
母に自閉症スペクトラムの特徴があると気づく
8年前にに父が亡くなって80代の母と同居を始めた。
母の言動がどこかおかしいと気づき、最初は認知症を疑った。
認知症は過去できていたことができないとか、性格が変わってしまった、外出して自分で戻ってこられないなどの症状があるそうだが、母はそうではない。
悩んで介護のアドバイスをしている団体に何度か電話して相談したが、「入院先が決まらないなど切羽詰まって困っているわけでなないのだからら、いい加減にしてくれ」みたいなことを言われたことがある。
身体的機能に問題はなく、日常生活は送れていたので、どこに相談してよいものなのかわからなかった。
母の言動を理解しようと毒親・自己愛性パーソナリティ障害・モラルハラスメントなどいろいろな書籍をあたり、ネットをさまよった。
それから、5年以上たってから、ある本がきっかけで母は発達障害ではないかと思いあたった。
発達障害と考えると、今までどうしても理解できなかった母の言動がそういうことだったのかと理解し、納得できた。
知的には境界レベルで自閉的傾向(自閉症スペクトラムがあるという私なりの結論に至った。
大人の発達障害という言葉がよく聞かれるようになったが、割合や比率から考えると老人にも発達障害があってもおかしくはない。
今まで気づかれなかった、わからなかっただけのことではないか。
もう90歳近くになろうという年齢なので、診断を受けることは現実的ではない。
けれども、周囲が(主な介護者の私とケアマネ・デイサービスなどの介助者)が母の言動の特徴を理解することで、母に関する諸事がある程度スムーズに進むだろう。
自閉症スペクトラムの人が持つ特徴「ウィングの3つ組」と感覚の偏り
1社会性の質の違い
周囲の人とかかわるときに適切なふるまいや交流を行うことが難しい。
興味や関心の持つ範囲が限られやすい
しかし、社会性はゆっくりと発達し、変化していく。
経験をもとに自分の特性が目立たないようにカバーしている人も少なくない。
2コミュニケーションの質の違い
相手が言っていることや感じていることを理解し、気づくのが難しい。また自分が言いたいことや感じていることを相手にわかりやすく伝え、表現するのが難しい。
言葉を字義通りに受け取ってしまう、言葉の裏を読むことが苦手、相手の発した言葉の中で自分の気になった部分のみに着目してしまう
3想像力
自分が見たり予想していた以外の出来事や成り行きを想像したり納得することが難しい。自分の興味のあることや心地よいパターンの行動に強いこだわりがあり、想定外の行動を取ることに抵抗を示す。
目に見えない物(イメージ)の共有は苦手なことが多い一方で、そこに具体的な実物、写真、絵、文字などの情報が見える形であると、イメージを他者と共有しやすい。
4感覚の偏り
感覚刺激への反応に偏りがあることが多く、聴覚、視覚、味覚、臭覚、触覚、痛覚、体内感覚などすべての感覚領域で鈍感さや敏感さがある。
以下のサイトを参考にさせていただいた。
大人のASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群・広汎性発達障害)