毒親(発達障害)と生きる

共感・肯定ゼロ 否定と操縦の子育てからの回復

自己中の母は重ね着症候群?

 

重ね着症候群とは

重ね着症候群とは

1)18歳以上(16歳以上)

2)知的障害はない(IQ85以上

3)種々の精神症状。行動障害を主訴に。初診各症例が表面に持つ症例はさまざまである (統合失調症躁うつ病摂食障害、パーソナリティ障害・・・)

4)しかしその背景には高機能広汎性 発達障害が存在

5)高い知能のために達成能力が高く、就学時代は発達障害とはみなされていない場合が多い。

6)一部に、小児期不登校や新鋭症などの既往歴がある。しかし発達障害が疑われた例はない。

以上、下記の文書より 引用させて頂いた。

重ね着症候群とスキゾイドパーソナリティ

重ね着症候群の概念と診断について

https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1090010036.pdf

 

母は自己愛性パーソナリティ障害?

母と暮らし始めたのは8年前だ。

母の言動を不審に思い毒親関係の本を読み漁ったが、その頃の私は母は自己愛性パーソナリティ障害ではないかと考えた。

自己愛パーソナリティ障害の詳細は省くが、家での母は自己中心的な行動を繰り返し、批判、否定、罵りなどの暴言を吐く。

そういう自分を反省することはなく、賞賛が常に欲しがり、自分は特別だと思い込んでいる。

外や立場が上の人の前では、分別のついた善人としてふるまい賞賛を得ようとする、自分より下にみた相手(家族、優しそうな人)には尊大にふるまい、モラルハラスメントを繰り返す。

自己愛性パーソナリティ障害の特徴に合致している。

 

幼児的な自己愛と攻撃性

生活をする場所を分けて2世帯住宅にしてから、距離感をもって母を観察することができるようになった。

家の中で暴言を繰り返すわがまま放題の母は、外見は老人だが、自分の欲しいものが手に入らなくて床にひっくり返ってごねる幼児のように見えた。

退行とは防衛機制の一つで自我が不安から自らを守るために、現在の状態から以前の状態に逆戻りすること。(弟妹が生まれて先に生まれた子が赤ちゃんのようにふるまうのがよく例に上がる。)

母の詳しい生育歴や周辺事情は子どもの私にはわからないので、母の状態が退行と言えるかもわからない。

一つはっきりしているのは、家族は母が発達障害であるとは認識していなかったである。 

障害を受け入れないことの不幸

少し長くなるが、完「子どもへのまなざし」佐々木正 から引用する。

親が子どもの障害から目をそらしていても、どうしても見なくてはいられなくなる時期がきます。それが遅ければ遅いほど、子どもの不幸が大きくなります。

人間というのは拒否され続けて育てられると、攻撃性と退行といいますが、赤ちゃん返り、幼児化して、激しい攻撃性を持つようになってしまいます。

そしてこのような二次的障害で、子どもたちが大きくなったときには、様々な社会的不適応をおこすことになります。

*赤字強調はブログ主

 

昭和4年生まれの母の発達障害がわからずにきたのは、時代的に仕方がない。

けれども、何事にも平均点を求め、個性の尊重はなおざりになる日本的な教育と躾は、母を追い込んだに違いない。

そしてまた、母の独特な狭い価値観の中に閉じ込められて窒息しそうになってきた子ども(私)も、また生きづらさを抱えてしまった。

生きづらさの世代間連鎖ともいえる。

 

f:id:hohoemiko:20190712144340j:plain